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用語集
大荒魂
ごく稀に発生する非常に危険な荒魂。複数の荒魂が結合したり、大量の生物を取り込むなど、発生の原因は様々。相模湾岸大災厄のタギツヒメを指す場合が多い。もともとは刀使たちが用いる用語で正式な名称ではない。特祭隊が荒魂の危険度を表す場合は『カテゴリー(数字)』が用いられる。
年の瀬の大災厄
タギツヒメが引き起こした大規模災害。本体である蛭子御霊と融合したタギツヒメは、上空に合わせ鏡のような逆さまの東京が広がる彼我の境界を発生させた。現世と隠世が重なる彼我の境界からは大量の荒魂が降り注ぎ、やがて境界そのものが地上への降下を始めた。この非常事態に、政府は一千万人の都民を緊急避難させた。想定された最悪の事態は特祭隊の活躍により回避された。
タギツヒメ
20年前、米国への大規模ノロ移送中にタンカー内で発生し、死者3千人を超す相模湾大災厄を引き起こした大荒魂。異常な速さで高い知能を獲得し、江ノ島で特務隊と対峙した際は自らを『タギツヒメ』と名乗った。対話可能であったこと、人を超える高い知能を有することは、様々な方面への憂慮から秘匿され、タギツヒメの名は一般にはほとんど知られていない。大災厄以降もその知能は進化し続け、各方面に様々な新技術をもたらした。大災厄から20年後、知能が本体を切り離した際、進化しすぎた知能は倫理矛盾から『タキリヒメ』『イチキシマヒメ』『タギツヒメ』の3つに分裂した。その後の対立でタギツヒメが勝利し、年の瀬の大災厄を引き起こす。高い知能の他にも、広域に及ぶ荒魂への支配力、隠世への高い干渉力を有する。このような社会に大きな影響を与える荒魂は、歴史の中で稀に出現し、それらを禍神(まがかみ)と称することもある。
赤羽刀あかばねとう
赤羽刀特別調査隊、通称「調査隊」。荒魂の体内から排出される錆びた御刀(=「赤羽刀」)の調査を任された特殊任務部隊。御前試合の際に発生した「折神紫襲撃事件」による混乱の最中、伍箇伝学長直属の組織として編成された。年の瀬の大災厄後、組織再編され、現在は折神家の刀剣類資料調査室付きの調査実行部隊となっている。調査隊としての主な任務は、刀剣類管理局の管理外に存在する御刀および赤羽刀の発見と捜索。調査隊に所属する刀使は、一般の刀使が見ることができない極秘文献資料等の閲覧を特別に許可されている。
現在、安桜美炎、瀬戸内智恵、七之里呼吹、六角清香、木寅ミルヤ、山城由依の6名で構成されている。彼女たちは刀剣類管理局に所属しながらも、調査隊を兼任しており、日々、荒魂討伐任務と調査任務に追われている。
現在、安桜美炎、瀬戸内智恵、七之里呼吹、六角清香、木寅ミルヤ、山城由依の6名で構成されている。彼女たちは刀剣類管理局に所属しながらも、調査隊を兼任しており、日々、荒魂討伐任務と調査任務に追われている。
加州清光についての調査任務
折神紫から与えられた密命により、調査隊は、安桜美炎が所有する御刀・加州清光が隠世と現世に同時に存在する可能性とその経緯、また、加州清光の謎に満ちた素性について調べている。
冥加刀使みょうがとじ
ノロのアンプルを投与することで、人体と荒魂を融合させ、身体能力や特殊能力を大幅に向上させた刀使のこと。冥加とは神仏から受ける恩恵の意味。荒魂研究の一環で治療薬の開発課程で発見された人体強化の技術が用られた。タギツヒメからもたらされた基礎理論を元に、鎌府女学院が研究開発と運用を行い、綾小路武芸学舎がそれを支援した。刀使の身体向上や能力向上などのメリットがある一方、身体面と精神面に負の影響も確認されている。